はちみつ工房・芳苑 「ほうえん」 営業時間・午前10:00〜午後4:00 定休日・火・水曜日 TEL/FAX・0978-32-0891
黄色の大地の菜の花畑、淡いピンクはれんげの田、甘ずっぱい香りのみかん園、山合いに咲く花々。
そして山々が秋色に染まる頃の早朝には、和尚山(かしょうざん)と妙見山(みょうけんざん)の山合いより流れ来る白岩嵐(朝霧)はまるで白い龍が養蜂場を囲む様な神秘的な情景が見られます。
3月
まだまだ寒い日はありますが、暖かい日は多くの働き蜂が忙しく飛び回っています。
私の仕事もそろそろ忙しくなります。最盛期に備えて巣脾(すそ)の用意や壊れた巣箱の修理で、やはり私も働き蜂です。
花が咲き始める頃
暖かい日、寒風を防ぐための覆いを巣箱から取り除き、中の様子を見ます。
蜂は元気だったか? 少なくなっていないか? 今年初めての蜂との出会いです。
「蜂は8度から」と言われる様に、気温8℃前後から活動を始めます。
これから秋まで一緒に働いてもらうために、蜂たちの健康を管理するのが私の仕事です。
4月〜6月
待ちに待った春が来ました!菜の花、桜、みかんの花と開花が続きます。
みつ蜂達が大忙しで花から花へ蜜を集め巣箱へ運びます。
巣箱の中では、花の蜜を蜂蜜に変える仕事や、女王蜂の産卵のために、産室の掃除をしたり大忙しです。
そして同期に産まれたみつ蜂たちが、一斉に飛び回ることを「喜遊」といいます。
この時期には毎日巣箱を覗き巣を大きくさせる為に、継箱を重ねて巣箱を二段重ねにします。
はちみつを巣箱から取り出し、遠心分離機にかけます。
一年で一番の喜びの瞬間です。
蜂達に感謝。
あま〜い (*´ ▽`*)♪♪ とろりとした「はちみつ」が流れ落ちます。
秋
巣では冬の準備です。
女王蜂も越冬する為に、ほとんど産卵をしなくなります。
元気にこの日の為だけに暮らしていた「オス蜂」は巣箱の外へ出されてしまって一生を終えます。
「スズメ蜂」の被害もこの時です。
私達もみつ蜂たちの防護に努めます。
晩秋
冬の到来の前に寒さ対策として巣箱の風穴を塞ぎます。
入口は蜂一匹が通れるよう1cm程度開け、新聞紙で塞ぎます。
これから迎える、寒い冬の為越冬の準備にかかります。
養蜂場の周りにはそろそろ「さざんかの花」が咲き始めます。
暖かい日は、一匹づつ外に出てさざんかの花粉などを集めているようです。